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ETSUKO KOBAYASHI
UNE INTERVIEW EXCLUSIVE réalisée le 28/05/2009 dans les ateliers du squat d'artistes de la rue de la Tour des Dames à Paris (9).

TRADUCTION JAPONAISE : SHIHO SHIMONAGANO

ETSUKO KOBAYASHI PHOTO FIONA DU MESNILDOT

彼女の絵と向き合う時・・・私たちの奥にある何かがを飛び立とうとする・・・それが何かはわからない。
小林えつこは、無重力的な日常生活をおくりながら、透明なからだの人物を描いている。
私たちの重力に挑むことを楽しんでいる、活力と陽気さにあふれた日本人アーティストに出会った・・・

Daniel(D):フランスに住んでどのくらいになりますか。

Etsuko(E):8年5ヶ月になります。

Daniel正確ですね!日本ではどこに住んでいましたか?また、どういった経緯でフランスへたどり着いたのですか。

Etsuko私は、長野県松本市に住んでいました。14,15歳のころから、私の夢は外国に住むことでした!だから、そのために十分な資金を貯めたのです。

Danielあなたにとって重要だったのは、日本を離れることでしたか。それとも、はっきりした目的地を思い描いていましたか。

Etsuko両方! 学生時代はとても厳しいもので、つらかった。私が他の人と違うことをすると、みんなから「あの子って変!」と悪口を言われました。日本の田舎ってこんな感じなんです。どこでも多少はそういうものなのかもしれませんが、もしかしたらフランスにおいてさえも・・・
私はずっと英語の授業が嫌いでした。でも、なぜだかわかりませんが、ある日英語が好きになり始めて、勉強したい、そして外国で暮らしたいと思うようになったんです。
私にとって初めての外国旅行は、18歳くらいの時、パリでショッピングを楽しんだ1週間でした!

Danielパリジェンヌ気分の1週間後、日本に帰ってから、あなたの中で何かが変わりましたか。

Etsukoええ、英語の代わりにフランス語を勉強し始めました!(笑)

Daniel今あなたはパリで生活している、日本の何がなつかしいと思いますか。

Etsuko:日本に住んでいる家族、友達です。

Daniel:日本の生活スタイルについてはどうですか。

Etsuko:全くなつかしくありません。

Daniel:今日までの経歴を振り返って、あなたの内部には、あなたを導き、同行している何があるという感覚がありますか。私はそれを「夢」と呼んでいます。抽象的すぎる言葉かもしれませんが、いわば内側の力というか・・・

Etsuko:うーん・・・根拠のない確信!(笑)それが私を導いてくれました。でも、私が小さい頃は、いつも根拠を探していたの。確信を抱く前に、まず根拠を持たなければいけないと信じていたのです。やっと私わかったんです。現在は、将来になってみないとその根拠を理解することができない謎だということを。今、私たちは謎の真ん中にいて、それに取り囲まれています。だから私たちは自由なんです!
もし全てを知っていたら、決して自由にはなれないし、想像の余地もないことでしょう。
以前は、人から私の選択に対する根拠について質問されたら、答えることができなかったし、怖かった。答えようがない上に「わかりません」と言うことが怖かったんです。今はこう言います。「わかりません、当たり前でしょう!」って。(笑)

ETSUKO KOBAYASHI

Daniel:人はそれぞれ、その奥底に隠れた夢を持っていると思いますか。夢・欲望に違いはありますか。

Etsuko:とても難しいことを聞くんですね!(笑)あなたにとっては、どう違うのですか。

Daniel:おやおや!!(笑)

Etsuko:手がかりをください!欲望って何ですか。罪のこと?

Daniel:いいえ、宗教上の道徳はおいておきましょう!それよりも、ミュージシャンになって、コンサートを開いて有名になりたいと願う人について想像してみましょう。それは、彼が奥底に持つ夢といえるのか、それとも欲望なのか!

Etsuko:野望みたいなもの?

Daniel:野望は何の一部でしょう。欲望ですか?

Etsuko:うーん・・・とても興味深いですね。

Daniel:私は、2つの世界、アーティスト界とそれ以外の人々の世界のまず大きな違いとは、第一に言葉の違いではないかと思います。つまり、同じ言葉を使っても、同じ事を話していないということです!言葉に与える意味が異なっている!私はこう思うのです、夢について声高にさけぶ大多数の人々は、人生を変えないままやり過ごし、全ての夢は夢のまま頭の中に閉じ込めている。「もし時間があったら・・・お金があったら・・・」大多数の人々がそれを夢とよんでいるけれど、それは欲望でしかないのでは・・・彼らが欲望を実現したとしても、何か物足りなさを感じている・・・

Etsuko:もっともっとと欲が出る!

Daniel:あなたはどうですか?この「もっともっと」思考で生きていますか。正直に答えてください!

Etsuko:多分・・・だって私は人間ですもの!

Daniel:あなたにとって、理想の人生、夢のような人生とはどんなものですか。

Etsuko:いつも幸せでいること、助け合い、分かち合うこと、広めること・・・

ETSUKO KOBAYASHI

Daniel:何を広めるんですか。

Etsuko:他の人へ幸せ、喜びを広めることです。これは今年になってやっとわかったことなのです。以前の私はとても自己中心的で、他の人のことはどうでもよかったんです。

Daniel:それがあなたの絵が変化した理由でしょうか。

Etsuko:ええ、今年は重要な年です。私は、人生とは何層もの階がある円塔みたいなものではないかと思っています。
それぞれの階には塔を1周する廊下がある。そしてその廊下には上の階に通じる階段がある。でもそれを見つけなければいけない。もし見つけられなければ、同じ階にとどまってまた1周することになるんです。もし見つけることができたら、上がることができる・・・私は、今年始めに、そう見つけたんです!

Daniel:どこまで上がっていくのですか。

Etsuko:多分、無限に!わからないけれど。

Daniel:あなたにとって集団生活することは大切ですか。どれくらいスクワット(訳注:アーティストたちによって占拠された建物)で生活しているのですか。

Etsuko:8年間!パリ到着後10日目から!「偶然だね」って言われたけど、偶然なんて存在しないと思います。

Daniel:一般の人々の暮らしを見て、彼らの人生における何がいちばん大変だと思いますか。

Etsuko:毎朝早起きして、メトロに乗って、会社へ出勤すること!(笑)それは怖い!(笑)

Daniel:常に他人に囲まれている、こういった場所に住むことは大変ですか。完全な私生活を持つために、一軒家か静かな場所に暮らしたいと思いませんか。

Etsuko:ええ、いつの日かそうするかもしれません・・・でも、他人と生活することの大切さにも気付いたんです。以前日本で暮らしていたときは、私は、ひとりっきりになる必要がある人間なのだと思っていました。でも、ここでは、他人がいるにもかかわらず、ひとりだと感じることができるんです。それぞれ他人の私生活を尊重している。だから、このスクワットでの生活はうまくバランスが取れているのだと思います!

Daniel:仕事のやり方は最近変わりましたか。何かありましたか。

Etsuko:今は、深く考えずに、計算せずに絵を描いています。以前は技術面でいろいろ計算していました。技術によって何かを見つけようとしていたんです。
少し前から、私はデッサン展覧会の準備をしています。でも、長いことインスピレーションが全然わきませんでした!私の絵をデッサン展覧会で展示しないといけない、だから「シンプルに、何も計算せずに描こう!」と自分自身に言い聞かせました。すると、びっくりしたことに、描くことを楽しんでいたんです。

ETSUKO KOBAYASHI

Daniel:以前はあまり楽しんでいなかったのですか。

Etsuko:楽しんでいませんでした。2,3年は模索していました・・・

Daniel:それは、先ほどの欲望の話につながりますね・・・あまりにも求めすぎる時、結果を絶対に手に入れたい時には、楽しむことができず、不安になる・・・おそらく、欲望を忘れて夢に自信を持ったら、喜びがやってくるのでは・・・

Etsuko:シンプルさですね!日本を離れた時、私はシンプルになりました!それからは模索し続けて、少しづつまた複雑になってしまった!そして今年、私はまたシンプルになったのです、もう一度悟ったんです!(笑)シンプルでいることは心地いいことだと。

Daniel:階段つきの塔という新しいあなたの絵が見える!!

Etsuko:ええ、らせん階段ね!

Daniel:かたつむり、エスカルゴですね!!

Etsuko:あっ!そうですね!!いろんなところで接点があるんですね。人生ってすばらしい。

Daniel:あなたにとってアーティストとは思えないけれど、自分で「アーティスト」と名乗っている人たちと出会ったことがありますか。

Etsuko:いいえ!

Daniel:あなたにとっては、アートを勉強している人はみんなアーティストですか。

Etsuko :もしその人が自分をありのままに受け入れているのであれば、私はその人を尊重します。

Daniel:ありのままに受け入れるとは。

Etsuko:もしその人が芸術家になる、そう生きていくと決心したならば、その人生はもうアートよ!

Daniel:しかし、アートを勉強しているけれど、表現したいこととは違う生き方をしている人たちもいることでしょう!ある意味いつわりの人生!真摯なアーティストと偽善的な人がいると思いますか。

Etsuko:うーん・・・いいえ、そうは思いません。今日彼らがうそをついているとしても・・・おそらくなぜそうするのかを、将来的には彼らは理解することでしょう!(笑)

ETSUKO KOBAYASHI

PHOTOS DES DESSINS © ETSUKO KOBAYASHI

PHOTO PORTRAIT © FIONA DU MESNILDOT

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