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KIM SUNG-JAE
UNE INTERVIEW EXCLUSIVE réalisée par daNIel en novembre 2008 à Belleville.

TRADUCTION JAPONAISE : MME YONEMURA AYUKO

彼は“第3の目”をパリの道々に這わせる。彼がデジタル化する世界のイメージは彼の謎めいたポエジーを漂わせた瞳の前でそっとつぶやくのだ。
画家、ビデオ作家のキム・ソンジェ、との夢の道中での出会い。

........KIM SUNG JAE

ダニエル (Daniel) : まず次のようなことを聞かせてほしいんだけれども。君はアーティストが表現するものを決めたり、世界に対して見せたりするものに対して、選択をするべきだと思う?素晴らしい風景に太陽が沈む絵か、あるいは工場に疲れきった労働者の絵、君はアーティストがどちらを描くべきか、自分に問いかけると思う?

ソンジェ (Sung-Jae) :まず始めに、僕は自分をアーティストであると言う前に一人の人間であると思っている。一人の農家だって彼の仕事上でのアーティストであると言う事が出来るし、作家はペンのアーティストだとも言えるよね。つまり、アーティストというのは何かを造り出している人ということ。その上で、アーティストのそれぞれのレベルの違いをはっきりと分かっていないとだめ。アーティストは彼自身のために音楽を造り出す事が出来る。それから他の人のためにも造り出す事が出来る、これはより高いレベルだね。それにアーティストについて話すより前に、その人間自身の成熟度について話す事もできる。

60年代、戦後の韓国は貧しい国で。独裁者は僕の両親の代の国民を、とても想像出来ないようなやり方で無理矢理働かせたんだ。僕でも想像出来ないくらいにね。僕の両親達の代の人々のおかげで、韓国は発展し高いレベルに到達する事ができた。今日僕らは世界でおおよそ12番目に裕福な国なんだよ。

そこで一人の作家が疑問を持ったんだよね。何を語るべきか?果たして美しい風景かそれとも労働者達の世界か。この選択こそがアーティストの成熟度を見せてくれる。

Daniel:それで、君はどうなの?一人のアーティストとしてその質問に答えているの?君は何を見せたいのかな?

Sung-Jae:僕はまず何よりも自分自身のためアーティストとしての実践を始めたから。僕が始めたのは軍隊に居た時。そこに2年半勤めていたんだけど。この時期が僕のその後の人生を決めたと言えるね。この時期に僕は僕自身を発見し、本を沢山読み、エッセイや小説なども沢山書いた。パソコンを使って絵を描く事も始めた。それは僕のためであり、僕を発見するためであり、僕を癒すためだったんだ。

少しずつ僕は僕の奥底に改革の意思があることが分かってきた。僕は世界を変えたいんだ。僕は自分のアイディアを分かち合うために映画を使いたいと思っている。僕は絶対にアーティストになりたいと願っては居ないけど、何よりも革命的でいたいね。どのようにそして何を使ってそれを表現出来るか?

今の時点では映画監督である事によって映画を使って、僕の感じる事、僕が夢見ている事を見せる事が出来る。そういう意味では僕の作品はまだまだ私的な部分に留まってるけど。今は沢山の絵を自分のために描いている。そしてビデオ映画をいくつか作っているよ。それは他の人のため!

Daniel:君の何かが変わったりした? より外へと向くようになった?

Sung-Jae:そうだね。僕の作品を見て行けば進化しているのが分かるよ。けど、進化には基盤が必要だからね、根っこの部分がさ。僕は観察者でね。積み重ねていくのが好きなんだよ。それが無きゃうまく行きっこ無いよ。多くの僕の友達はインテリで沢山本を読んだりしていたよ。でも最終的にはみんな変わってしまって大きな企業に就職してしまった!いくら韓国の大学で彼らが改革を叫んだって何年か後には現実にぶつかる。そうして結局皆大きな企業に迎合してしまった・・・。

........KIM SUNG JAE

Daniel:彼らは、彼らが昔は持っていたものを失ってしまった?

Sung-Jae:そう。僕に取ってはアーティストであろうと無かろうと同じことで大きなしっかりとした夢を持つべきだと思う。

Daniel:アーティストは人々に物事を変える勇気を与えなきゃいけないと思う?

Sung-Jae:それがアーティストの役目でしょ!

Daniel:あなたが言うアーティストの成熟度ってそういうこと?

Sung-Jae:そうそう。僕が思うに率直な人って“夢を持っている人”ってことで。すぐに気付く事だと思うけど、そう言う人って自分自身に対して正直だし、他人に対しても正直だよね。なにより自分自身に嘘をつかない。例えばある人に「君、チェゲバラって知っている?」って訪ねたら、その人は「うんうん、沢山本で読んだ」って1時間も本の内容を話すとする。でも肝心な所、薄っぺらだなって君も分かるよね。「知っているよ」って一般に言うけど、でも実際は物事にその精神を具体的に反映させることはないの。

率直な人はまず人々をリスペクトするし、それに過去のこともリスペクトする。創作のために働く人は過去と現在をミックスする。現在というのは僕らの社会、僕らの環境、状況。創作する人は過去を取り入れて、それを現在に混ぜて別のものを造り上げる。未来のために。

Daniel:奇麗なものや、美しい風景、楽しいときだけを見せるアーティストは物事を改革していく意思がない、あるいは他の美しいものに比べて重要じゃないって思っているってことかな?

Sung-Jae:もし傷が有るのならば、まずは抱きしめてあげないといけないよ・・・

批判するんじゃなくてさ。もし怪我しているのならまずは癒してあげないと!つまり僕が言いたいのは、美しい風景や美しい花を描くアーティストたちだって存在する意味があるってこと。そう言うアーティストが居るからこそ、僕たちは人生でほっと息を抜くことも出来るんだから。同じ方法で多くのアーティストが社会を痛烈に批判するけども、でもその彼らの作品には憎しみしか無い。例えばポールマッカートニー、アメリカのとっても有名なアーティスト。彼のビデオはものすごく暴力的。彼はきっちりとそのまま僕らの今日の世界を見せている。本当に少数の人だけしか僕たちの社会の現実のままを実際に映像化していないけどね。マッカートニーはダイレクトに僕らの暴力的な世界を見せてくれるけど、でも彼は彼の愛を与えようとはしない。彼は僕らに、ほーら、おまえらはこんな風だ、お前らは暴力的だって言う。彼のフィルムを見ていると、僕らは認める事しか出来ない、そう、僕らはこうなんだって。彼はその問題に対する彼自身の答えをくれないんだよ。あるのは憎しみだけ。

良い作品というのは僕らに対して半分が世界に対する問いをもたらして、もう半分はそれに対する答えをもたらしてくれるものだと思う。全てのアーティストが社会に対するその人の視点を与える事が出来る。でも素敵な風景だけを見せ続けるアーティストは少な過ぎるでしょ(笑)僕もそんなアーティストに聞いてみたいね。どうやったら道中に居る貧困の人々や搾取されている人達やどん底の人達を“飲み込む”事が出来るのか。どうやってこの世界を“飲み込ん”でしまって楽しい絵を描き続ける事ができるのかってね。

Daniel:それってつまりアート作品は僕らに人生に対する問いを常にかけることを要求するってこと?

Sung-Jae:逃げ道を取ってはいけないってこと。この社会の中でちゃんと生きて、もし気に入らない事が有るのならそれに対して反応しなきゃいけない。

........KIM SUNG JAE

Daniel:僕らが普段目にしているものを危険だと君は思わない?例えば産業映画なんてある部分では、写真や映画や宣伝の中にある夢に人々が自分を重ねて満足する事によって、実際の物事に対して我慢したり、良くない事に対してなにも変えようと行動を起こさないのを助長させているよね。それってある種の逃げだと思うけど。

Sung-Jae:産業映画は本当の事は言わない。ただ単に幻像を見せているだけ。ぼくはそういうのには反対。

Daniel:僕らの中の何がより美しいと思う?今の僕らや僕らがこうなりたいと願うなかで。アーティストは変化して行く事に拘って行くべきだと思う?将来を信じる、それしか考えないべきかな?

Sung-Jae:どの時代の社会もそれぞれ、それぞれの問題を抱えていて。だけど、アーティストの役割は、“成熟している人”の役割は、現実の社会の中で生きて、その社会の問題を理解する事。アーティストは社会の中でのエネルギーの流れ具合を観察して、それがどこでブロックしてしまっているのかも見る。アーティストはちょっとお医者さんみたいかもね、何がブロックしているかを説明する。もちろんそのブロックしている何かをなくすためにね。

Daniel:君は全ての人が彼らの奥底には夢を隠し持っていると思う?

Sung-Jae:とても難しい質問だね。時間が経つに連れて、僕らは僕らの夢を忘れたのか、あるいは今でもその夢を隠し持っているのか、それとも消し去ってしまったのか・・・もし夢を持ち続けられているのなら、それこそが、その人の内面の強さを表すよ。例えそれが大した夢じゃなくてもね。夢を持ち続けるって難しい事だからさ。夢って一体何だろうね?

...................KIM SUNG JAE

Daniel:そうだね、夢って何だろう?

Sung-Jae:もしそれが分かったら・・・僕らは仏陀かな!

Daniel:あ!じゃ、もし自分の夢をきちんと意識していたら、人は仏陀になれると!

Sung-Jae:そうそう、それが人生の美しさだね。詩人は出来る限り正確に物事を表現しようとするだろ、でも決して表現しきれる事は無い、だから彼はひたすら続ける・・・僕らの夢は形が無くて、僕らの生きる現在によって変化して行く。僕らの環境は常に動いている。その動きは僕らの夢に影響を与える。

Daniel:つまり僕らの周りにある外の世界が、僕らの夢に触れて影響を与えるということ?

Sung-Jae:そうだね。

Daniel:僕らの夢が外界に影響を与える事が出来るんじゃなくて?

Sung-Jae:僕らは今、ここで生きている。でも、常に沢山の感情やイメージを受け取っている。状況によって僕らの夢は影響を受けたり、あるいは逆に夢が固まったりする。まあ、どっちにしても難しい問いだけどね。もし僕らの夢をきっちり表す事ができたら、その夢はすでに死んでいるよ!夢はそこにあるものだけど、ぼくらが“つかむ”ことはできないんだから。

Daniel:夢と望み、君は区別する?
(ソンジェ、紙に図式を書く)

Sung-Jae:夢って言うのは全くもってはっきりしない、ぼやけたもの・・・それは核にあたるもの。それで望みって言うのはその夢を頑丈に囲むもの。でも望みが無きゃ夢は生まれない。望みは僕らのアイディアや体を動かす力があるから。夢は僕らがつかむことのできない太陽で望みはその夢を囲むもの。そして、その望みが僕らを突き動かす・・・

Daniel:望みは僕らを動かしてくれるもの?

Sung-Jae:そう!僕らの体に取って、思いやりや何かを欲しいと思う気持ちは原動力だからね。

Daniel:何が夢を傷つけるのかな?

Sung-Jae:分からないな。僕は一度も夢を失った事が無いから。むしろ、それは僕が人々に対して投げたい問いだね。どうして、君たちは君たちの夢を失ってしまったの?って。
もしかしたら、人はあまり自分自身に対して誠実じゃないからかもね。

Daniel:アーティストになってラッキーだった?

Sung-Jae:君の言うアーティストが何なのかよく分からないけど。それぞれ違うアーティストが居るでしょ。例えばパリには沢山のアーティストがいるけど、でもその中にはほんのちょっとしかアーティストとしての心意気を持っている人はいない。彼らの中の多くはブルジョワ階級で彼らの両親がアーティストとなるように教育してしつこくテクニックを取得させられたような人ばかり。

それから彼らはアートの有名な学校に入って、彼ら自身も有名になって、展示会を開いたり、沢山人前で話したり。だけど、彼らの作品を見てみると、大抵からっぽなんだ。彼らはアーティストだけど、アーティストとしての心意気は無いね・・・

...................KIM SUNG JAE

Photos réalisées au Parc de Bercy PARIS 12ème, à la demande de SUNG JAE.
Interview réalisée à Belleville en novembre 2008 -
Photos : daNIel exceptées : "Ombre à vélo" et "portrait début d'interview" propriété de l'artiste.

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