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MONE UCHIDA 内田百音

UNE INTERVIEW EXCLUSIVE réalisée par daNIel le 28/07/2014 dans l'atelier de Mone Uchida près de Tokyo.

Traduction japonaise : Miki IIDA.

MONE UCHIDA

ダニエルご出身はどちらですか?

内田百音福岡県です。

ダニエル東京にはいつからお住まいですか?

内田百音大学で東京に出てきてからです

ダニエル子供の頃、ご家族に芸術家はいらっしゃいましたか?

内田百音厳密に言えば家族に芸術家はいませんでしたが、父は書がわかる人で、私が3歳の時に書道を始めさせました。

ダニエルその頃、もしくはもう少し大きくなってから、今日のご自身を形成するのに強く影響した出来事はありますか?例えば現在の生き方の指針となった出会いといった・・・

内田百音小学生の時、図工の時間に描いた絵を皆で見せ合う時、先生も友達も私の絵に驚いていたのを覚えています。その時の感覚をずっと大切にしてきたのだと思います。その頃8歳か10歳くらいで、自分の作品が気に入ってもらえるのを嬉しく思っていました。母にとっては絵画よりも音楽か書道の方が価値のあるものでした。その頃既に私は将来画家になりたかったのですが、母は絵描きでは生活できないと思っていました。それに、音楽家や書家というのは絵の仕事よりも価値があると彼女は思っていたのです。

ダニエル芸術の道を歩むこと自体についてはご家族からの反対は特になかったということですね。今日までの道のりに困難はありましたか?

内田百音子供の頃、絵の世界は非常に遠い世界でしたが、二十歳の頃には私自身も墨絵を教えるようになりました。それから絵を展覧会に出品するよう勧めてくださった方たちがいて、賞をいただくようになったのです。

.............MONE UCHIDA

ダニエル今日に至るまでの道のりというのは、内田さんにとって最良の歩みだったと思われますか。もしくはそれに平行して違ったいくつもの道があり、そこに行けばよかったなと思うこともありますか?

内田百音私にとってはこれが最高の道だと思っています。子供の頃からの夢を実現できたというのはとても幸せなことですから。

ダニエル子供の頃からの夢・・・とはいえ子供の頃からの夢を一度実現してしまったら、他にまだ実現すべき夢は残るっているものなのでしょうか?それとも何もなくなってしまうのですか?

内田百音私の場合はまだ道の途中で、夢を実現している段階なんです。

ダニエル内田さんのご意見を伺いたいんですが、今日誰かのものとなっている人生がその人にとって最良のものだとどうしたらわかるものなのでしょう?自分が道を誤っている時、それとわかる方法があるのでしょうか?

内田百音:一番大切なのは自分の魂が喜んでいると感じることではないかと思います。私もお金を稼ぐために他の道をいくつか試したことがありますが、いつも私の心はそれが自分の道ではないと言うのです。

ダニエル最良の道は私たちに最も喜びをもたらす道であるということでしょうか?

内田百音 生きるためにはお金が必要ですし、それは簡単なことではありません。けれどもそれに加えて喜びをもたらす道を歩めるのなら、それが最良の道だと思います。

ダニエルある人たちにとって、歩むべき最良の道が悲しい道ということもありえるでしょうか?例えば非常に深みがあって美しい作品を生み出すけれど、信じられない程陰鬱な人生を送っている芸術家達もいます。彼らは道を間違えたといえるのでしょうか?

内田百音その答えはわかりませんが、ある人を思い出しました。彼は見事な腕前で美大を卒業し、作品も本当に素晴らしいものでした。けれども彼は、芸術の道を本当に歩みたかったというより、それしかなかったから歩んだのだと言っていました。彼は作品を売って生活することができる程ですが、作品が売れないなら、この道を続けたいわけではないのだろうと思います。

MONE UCHIDA

ダニエルみなさん物質的生活と芸術的生活とをいつも混ぜて話されるのですが、この2つの道は別々ではないのでしょうか?

内田百音画家にとって理想的な状態というのは描きたいものを描き、それが売れるという状態です。でも現実には多くの画家が売れる絵を描こうとしています。こうした場合、芸術家は自分の奥にあるものを表現できていないわけですから、喜びもあまり感じられないのではないでしょうか。

ダニエルつまり、芸術的生活と物質的な生活というのは異なるものだということですね。それらは隣り合わせだけれども、混同してはいけないと。生活するための物質的生活と、自己表現する芸術的生活とは違うということをここで区別したわけですが、私たちの奥底にあるたった1つだけの夢、それはこの2つとはまた違った3つ目の生き方ということでしょうか?

内田百音 私にとって、たった1つだけの夢というのは芸術的生き方のことです。この夢によって芸術的な道を歩んできたわけですから。

ダニエルさて、これから人生の歩み方についてお話を伺いたいと思います。大半の人達は、人生というのは一歩ずつ、前に向かって歩んで行くものととらえているかと思います。けれども時折私はこんな風に考えるのです。実は私たちが未来に向かって歩いているのではなく、未来が私たちの方に向かってきているのでは・・・つまり、私たちが歩んでいるように思っているのだけれど、実は足元で、道の方が私たちに向かってきている。それについて内田さんはどう思われますか?

内田百音そうですね。長いこと私は自分自身が未来に向かって歩いているのだと思っていました。けれども2005年頃、2年程体調をくずした事があるんです。ベットで休む時間が多かったけれど、本はたくさん読めました。その中でも特に哲学、心理学や精神世界の本が人生に対するものの見方を変えました。人生が何かに導かれているのだと考えるようになったのです。

..............MONE UCHIDA

ダニエルその経験を経て、ご自身の中でどんなことが変化しましたか?

内田百音  以前は私自身が物事を決めるのだと思っていました。けれどもユングの本に「上まで上がって行くには一度底まで落ちなければならない」と書いてあり、自分のそれまでのものの見方に疑問を持つようになったのです。一番辛くて絶望的な状況の中、どん底の状態で、私たちは苦しみながら、どうしたらこの状態から抜け出せるものかと自問自答します。自分の中にある何かが「助けて!」と叫び、その声には特別なエネルギーがあるのです。多くの人たちがこうした深い苦しみや落胆の時期、何かに守られているように感じる瞬間が訪れるのだと証言しています。こうした試練の後、人は人生を決めているのは自分ではなかったのだと気づき、結果としてより一層謙虚に生きられるようになるのです。

 かつては私も未来の計画をきちんと立てなければならないと思って生きていました。5年後にはこれをすべき、10年後にはここに到達すべきとか・・・けれども私が努力するしないに関わらず、出来事が私の前にやって来て、水が川の流れに身をまかせるように、私も人生の流れに身を委ねるようになりました。

..............MONE UCHIDA

ダニエル川の流れのたとえはとても興味深いですね。
これから絵を描く時について伺いたいと思います。絵を描かれている時、どんな状態なのでしょうか?また、その感覚というのは、絵を描いていない時、例えば外を歩いている時などにも感じていられるものでしょうか?

内田百音絵を描いてる時は、普段甘えてくる犬も遠慮がちなので、真剣なのだと思います。

ダニエルご自身の絵のどんなところが見る人に訴えかけると思われますか?

内田百音  始めは暗いトーンの絵を多く描いていました。辛い経験をした人たちが私の絵によく登場しています。最近の私の絵は見た人に元気を与えるとよく言われます。それはまた違ったシリーズについての意見ですが。

ダニエル確かに内田さんの作品にはハッキリと異なる2つの流れがありますよね。それはご自身の2つの側面を表しているのでしょうか?

内田百音: 人は誰でもそうだと思うのですが人には、時、場所、相手によって幾つかのパーソナリティーを変化させていると思います。私が描く時、少なくとも2つの異なる自分が自己表現しようとしているのだと思います。今の世の中の未来や、人の心を心配している大人の自分。それから、あまりクヨクヨせず、より朗らかで子供のような自分・・・

ダニエルまさにそうですね。ここで私が追求したいのは、私たちの全ての側面、2つか10以上あるのかわかりませんが、多くの異なる側面がある中で「唯一無二の夢」というのは存在するのだろうかということです。それは私たちの多くの側面の真ん中に隠れているのでしょうか?

内田百音私は自分の中に異なる自分がいくつも存在していて、その中に、自分以外の人たちの方を向き、助けに行ったり心配したりする力のあるパーソナリティが存在すると思っています。ただ1つだけの夢、天命につながれるのは、このパーソナリティが続けるべきだとか、描かなくてはと私に呼びかけているからだと思います。

..............MONE UCHIDA

ダニエル人は誰でもそれぞれ、人生の中で実現すべきたった1つの夢や天命のようなものがあると思われますか?自分以外の人には実現できないただ1つの明確な夢が・・・

内田百音あると思います。けれども残念ながら多くの人たちがそこを意識しないままに人生を終えてしまうと思います。

ダニエル最後に一番難しい質問です(笑)おそらく私たち自身もそうでしょうが、多くの人達は、特に行動に移すこともなく、できたかもしれない夢を夢想するのを好んでいるように思います。それはつまり、大半の人々は実は夢を実現するのを恐れているのでしょうか?ここで問題にしているのは本当の夢のことで、新しい靴を買ったりといったことではないのですが・・・

内田百音 夢とともに生きるために何よりも必要なことは、まず強くそれを自覚することだと思います。つまり、夢を実現させるために生きるという選択を意識的にすることです。批判やまわりの人たちの無理解に屈することなく、しっかりした軸を持ち続けることが非常に重要です。でも一番大切なのは、自分以外の人に目を向け、彼らの役立つために自分の夢を実現しているのだと信じ続けることではないでしょうか。

ダニエルひとつだけの夢が実現されるためには、他人に目を向けることが必要だということですか?

内田百音日本語にすると、あなたの言う「唯一無二の夢」というのは「天命」とほぼ同じ意味だと思います。天命というのは神の意志、という意味です。神の意思は私たちを導きはすれど、他の人たちを傷つけるようなことは決して要求しないと思うのです。

 

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