HOME
RENCONTRES
BLABLA
KIKOERU


PEACH MOMOKO
UNE INTERVIEW EXCLUSIVE réalisée par daNIel en juillet 2014 avec le concours de Mutsu Yo pour la traduction japonaise pendant l'interview.

TRADUCTION JAPONAISE : Miki IIDA

PEACH MOMOKO

ダニエル:桃子さんの絵をよく見ていると、チベットの曼荼羅のようなイメージが思い浮かびます。これが私の第一印象です。絵を描く時、心はどんな状態なのでしょう?

桃子:たいていの場合、私が描くときは頭の中を流れていく音楽からインスピレーションを得ています。頭を流れる音楽が絵を豊かにしてくれるのです。

ダニエル:子供の頃はどちらにお住まいでしたか?

桃子:埼玉県の熊谷市や行田市に住んでいました。

ダニエル:ご家族に芸術家はいらっしゃいましたか?

桃子:はい。父は写真の学校に通い、絵も好きでアコースティックギターも弾きました。祖父も油絵をやっていました。サックスフォン奏者の親戚もいます。

ダニエル:つまり、芸術的なことをよく理解されているご家族だったということですね。アーティストとしての道を歩むことに対して、ご家族との確執はありましたか?

桃子:いいえ、何の困難もありませんでした。家族は私の選択に反対しませんでした。

PEACH MOMOKO

ダニエル:芸術系の学校に通われたのですか?

桃子:はい。ゲーム分野のデザイン学校にちょっと通っていたんです。でもすぐに、この学校での勉強は私の本来の願望には役に立たないと感じました。この学校で資格を取得した後、私の本当のモチベーションは何なのかようやく気がつきました。私はただ人物を描いていたいだけなのです。

ダニエル:その学校を卒業した後、プロとしての道をどのように歩まれたのですか?

桃子:高校を卒業してその芸術学校を出た後で、もっともっと描きたいという大きな欲求がありました。その頃ポルノ雑誌にイラストを描くという機会に恵まれました。私が本当にしたいことと、それらの絵は離れているとはいえ、私にとって本当の意味でのチャンスだったんです。それから描きたいというもっと強い欲求を抱いてこの仕事を辞めました。フリーランスでありたいという強迫観念があったわけではないですが、私の時間全てを描くことに費やしたかったんです。

ダニエル:学生時代、将来の生き方を想像したことはありますか?多くの人たちと違う生き方をしているだろうと想像されていましたか?

桃子:はい。他の人たちとは違った人生にしたいと思っていました。でも将来をしっかりとは想像できませんでした。

ダニエル:桃子さんの絵とご自身との共通項は何でしょう?

桃子:共通項があるかどうかはわかりません。描こうとしているだけなんです。

.....PEACH MOMOKO

ダニエル:もしよろしければ一緒に探ってみませんか。これらの絵はあなたの手や腕、思考から生まれているわけであり、あなたの一部とも言えるのではないでしょうか。どれほど大きな部分かはわかりませんが。共通項は色でしょうか?まずそれが思い浮かんだのですが。

桃子:色ですか?絵を描く前は色のついた状態で考えているものの、実際の作品には白黒で、色はついていないのです。

ダニエル :この絵を見る人たちにもその色彩が見えると思われますか?

桃子:わかりません。そんなこと考えもしませんでした。次の展覧会で来場者に聞いてみようと思います。

ダニエル:展覧会の際、来場者は桃子さんとお話して感想を述べたりするんでしょうか?

桃子:一番多く聞かれる質問は、この絵を完成するのに何時間かかったかということです。時折、どうして描いているのか、この絵のメッセージは何かと尋ねる人もいます。

ダニエル:それで、どうお答えになるんですか?

桃子:一番シンプルな答えでよく言うのは、音楽と映画からインスピレーションを受けて描いているということです。

............PEACH MOMOKO

ダニエル:でも僕はシンプルな答えは好きじゃないんです(笑)

桃子:でも大抵の場合、描くのに特別な理由はないんです。

ダニエル:日々の暮らしにおいてどんな心の状態なのか、教えていただけませんか。人生において1つの道を進んでいるなと感じたことはありますか?

桃子:正直、こうした質問に対して考える時間をもったことがありません。私は多分多くの人と少し異なるのだと思います。

ダニエル:例えば明日何らかの理由で絵を描くのをやめる必要が生じ、お店や企業で働くことになる。そんな状態が想像できますか?

桃子:それは考えられません。

ダニエル:日々の生活において、何かとつながっているという感覚はお持ちですか。正しい道を進んでいると確認するためにコンタクトしてくれる何かと・・・

桃子:難しい質問ですね。

PEACH MOMOKO

ダニエル:質問を訂正しましょう。未来のことを時折心配することはありますか。

桃子:時々、少しだけあります。

ダニエル:昔は未来のことをもっと心配していましたか?

桃子:私は本当に心配していたということが一度もないのです。雑誌の仕事をしていた時もそうでした。自由に描くためにこの仕事をやめる必要を感じていて、その先に対する心配は全然ありませんでした。どうやってお金を稼ぐのか、他の人が私の絵をどう思うかといった怖れは感じていませんでした。私はただ自分の家で仕事する必要を感じていて、そうしたかったのです。私の頭は絵のことで一杯でした。

ダニエル:絵を描く中で、あなたが一番興奮するのはどんな瞬間ですか?

桃子:紙の上で黒と白とで遊んでいるときですね。私の頭は光と影のバランスやコントラストを追求していて、それにとてもワクワクします。頭の中を白と黒どちらが占めているかによって、紙上に変化が生じていくのです。

ダニエル:アーティストにとっては、自分の作品に納得のいかない時があり、何かがうまくいっていないけれどもその理由がわからないということがあると思います。けれども時折、あたかも自分の考えと身体の動きが完全に一致したような最高の瞬間を経験することもできる。あなたにとって、白と黒とのバランスを紙上で追求する瞬間は、自分と真につながっている瞬間だと思いますか?

桃子:このプロセスこそが私が一番自分のスタイルに近づいている時だと思います。

ダニエル:あなたの望みは上達していくことですか?

桃子:そうですね。そう思っています。とはいえ、この至高の時間全てを愛しています。この時、絵をうまく描くことで頭が一杯になっているものの、同時に私の頭は不完全さも生み出してしまうのです。

PEACH MOMOKO

ダニエル:絵の中の不完全さも好むのであれば、何故上達したいと願うのですか?

桃子:自分のレベルが上がり、新たな不完全さに直面するためにも自分のスタイルを向上させたいと思っています(笑)

ダニエル:つまりその条件下で、アートによって常に幸せな状態にあるというのは、うまくいったことと同じくらい、想定外のことも生じるからですか?

桃子:違います。常に完全なるピーチ桃子の姿を追求しているからです.

ダニエル:完全なピーチ桃子のイメージとはどのようなものですか?

桃子:正直全然思いつきません(笑)

ダニエル:特別な道を歩んでいるという感覚はありますか?作品の中に表れる不完全さがこの道を歩む助けをしてくれているのでしょうか?

桃子:おそらく・・・でもわかりません。

ダニエル:桃子さんにとって、本当にうまくいった絵とは何でしょう?どうして絵が完全だと感じられないのでしょうか?手や身体の動きが絵を邪魔してしまうから?それとも内なる思いが絵を混乱させてしまうから?絵に対する他人の視線によって混乱することもありますか?

桃子:全部が入り交じった感じです(笑)不完全さについていえば、例えばこの絵はこうなるとは全然思っていませんでした(写真参照)。少なくとも背景は全然こうしようと意図していたわけではありません。でも今ではこの不完全さも受け入れたので、この絵が好きです。この不完全さのお陰で何かを学んだように感じます。

PEACH MOMOKO

ダニエル:新しい絵を考えるとき、あなたが望むのは世界と自分を分離させることですか?ご自身の内なる世界と外の世界とを分断する必要性を感じますか?それとも反対に自分の作品によって外の世界とつながることを模索していらっしゃいますか?切り離すか、つながるか、どちらを望んでいるのでしょう?

桃子:私が描くときは、世界から切り離されたいと望んでいます。

ダニエル:ギャラリーに絵を展示されるとき、来場者とは別世界に属することを望んでいますか?それとも彼らがあなたの絵を見た時に「ピーチ桃子と私は同じ世界に生きているんだ」と感じてほしいですか?

桃子:私は彼らが私の作品とつながっていると感じて欲しいとは全然期待していません。100人が私の絵を見たとき、作品に共感するのは一人くらいだと思います。

ダニエル:あなたは自分自身のために描くのですか?それとも他の人のため?

桃子:ほとんどの場合、自分のためだけに描いています。でも私の仕事を評価してくれる人のことを考えながら描くこともあります。とはいえ他の人が私の絵を買うことによって創作の自由に影響を与えられたくはありません。何よりもまず自分のために、自由に描く精神を守りたいのです。

ダニエル:あなたの絵を見ると物語がすぐに想像できます。これらの絵は日本社会に対する桃子さんの視点を反映しているのでしょうか?それとも一般的な社会全体に対してでしょうか?

桃子:日本社会に対する一人の日本人の視点です。アメリカのポートランドに3年間住んだことで、アジアのアーティストとしてだけでなく、日本人アーティストとして認められたいという想いを抱くようになりました。
ポートランドで暮らしたことで私の奥の何かが変化したのです。私の絵には日本に関する歴史的、社会的、経済的シンボルや含意が沢山含まれています。

ダニエル:ポートランドで暮らした際、アメリカ社会に対する批判的視点はお持ちでしたか?

桃子:いえ、アメリカ社会については特にありません。ただ日本社会に対する一人の日本人としての視点を示したかったのです。

...........PEACH MOMOKO

ダニエル:ポートランドは桃子さんにとって、新たな出発、新たなスタイルの誕生だったということですか。

桃子:そうです。アメリカで暮らす以前は日本的スタイルがあまり好きではなく、アメリカン・コミックのスタイルしか評価していませんでした。ポートランドに住んでから日本との距離を感じ、日本の美や芸術について考えるようになりました。でも一番印象に残ったのは、60年代から70年代の日本のフォークムーブメントなんですが。

ダニエル:これから夢というテーマをお話したいと思います。私は、アーティストであってもなくても、人はそれぞれ、自分の奥にたった1つの夢、
そしてそれを実現できる時間を持っているのではないかと思っています。大半の人は自分の奥にたった1つの夢を持っていると意識してはいないでしょう。桃子さんはどう思われますか。

桃子:全然わかりません(笑)

ダニエル:何故ですか?

桃子:他の人が考えていることに興味がないからです.

ダニエル:親友についても同様ですか?

桃子:友達ですか?私は私としての人生を送っているし、友人についてはあまり気にしません。でも友人は好きですし、数人はいます。
でも彼らが夢をもっているとか、人生で何をしているかは気にならないのです。

ダニエル:旦那さんについても同様ですか?

桃子:家族だったら別ですよ。

PEACH MOMOKO

ダニエル:でも、家族にあてはまることは他の人たちにとっても当てはまるのでは?世界において人間である点で同じわけですから、同じように反応するものだと思いませんか?

桃子:私の中では自分の家族の一員と他の人たちは全然同じではありません。

ダニエル:そういうお答えは今回が初めてです(笑)!

桃子:私は自分がここに居て生きているから他の人たちも存在すると思っています。自分がここに生きていなかったら世界も存在しないと思うのです。それに対して家族がなければ生きているはずがありません。だから家族と他の人たちには大きな差があるのです。人は私にとっては周辺環境のようなもので、建物のようなんです。冷たい人だと思われるでしょうね(笑)

ダニエル:ご心配なさらず。世界の大方の人はあなたと似ていると思います(笑)ただそこまでクリアに意識していないだけでしょう。
桃子さんはアーティストというのは世界をよりよくしてく使命、つまりよりよい生き方の実現のために他の人たちを助けていくべきだと思われますか?

桃子:はい、アーティストはミュージシャンでも映画監督などでも、人をより幸せにし、彼らの夢の実現を手伝う使命があると思います。
私にとっても同様で、私の絵はおそらく私を培ってきた映画や聞いてきた音楽から生まれているのだと思います。これら全てが私の中で喜びに変化して、描きたいという気持をおこし、今度は私が他の人に喜びを伝える番になるのです。

ダニエル:絵を見る人たちに何を与えたいと思いますか?

桃子:私が望んでいるのは人々の感情を呼び覚ますことです。どんな感覚でもかまいません。私の作品を好む人も嫌う人もいるでしょうが、見たものに無関心でいてほしくないですし、自分自身で考え、感じたことを表現してもらいたいのです。

ダニエル:ありがとうございました。

桃子:こちらこそ、ありがとうございました。

 

Photos portraits © Jean-Michel JARILLOT

Photos dessins © Peach Momoko

GALERIE PEACH MOMOKO ギャラリー

 

.....................................PEACH MOMOKO WEBSITE PEACH MOMOKO WEBSITE

 

NIHONGO
VERSION FRANCAISE FRANCAIS
LOGO KATATSU 2015
la trace