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TAKEDA YUMIKO
UNE INTERVIEW EXCLUSIVE réalisée par daNIel et Jean-Michel le 23/02/2007 à Ikebukuro - Tokyo.

TRADUCTION JAPONAISE : MALOU YAMASHITA

TAKEDA YUMIKO

竹田裕美子はピアニストであり、シンガーで ある。そして、武術も長年たしなむ。それらは相反することなく、ひとつの魂、とても貴い魂として竹田裕美子に宿っている…。この日、池袋のメトロポリタンホテルの最上階で、彼女の話を聴いた。 

Jean Michel (ジャン=ミッシェル) : 竹田さんは、ピアノを弾くのがいつも嬉しかったですか?

竹田裕美子:そんなことはないですよ。子供のころは、ピアノのレッスンに行く前になると、「今日は寒いから、行きたくない!」とごねたりしました。練習は嫌いであまりしなかったので、先生に叱られるのがわかっていて…。まして、ミュージシャンになろうなんて夢みたことは一度もありませんでした。それでもやめなかったことを考えると、音楽は好きだったんですね。

Daniel : 僕のインタヴューのテーマは、いわゆる一般人とは違う人生を歩んでいる人たちの視点をさぐることなんですね…。

Jean-Michel:異なる人生のリズムで生きる人々と言うか...。

Daniel :ではまず最初に、人って誰でも心の奥に夢を持っているのか、どう思いますか?

Yumiko :そうだな~、むしろ問題は、本人が夢を自覚してるかどうか、ということじゃないかしら? 随分違う捉え方かもしれませんが…。

Daniel : 僕が<夢>のことを話すと、大抵の場合<願望>と同じ意味で取られるんですよ。
でも僕はそのふたつは、別のことだと思うんです…。

Yumiko:夢といっても、いろいろな種類があると思うんです。私の夢ってなんだろう? 今、実は自分の家を建てようとしています。家が欲しいなんて、考えたこともなかったのですが、父が亡くなり、実家を相続することになって。最近、自分の意志とは関係なく、生まれた<夢>ですかね。

Daniel :たぶん、あらゆる人が心の奥底では同じ夢を見ていると言えるように思いますが…。竹田さん自身は、別の生き方をしてる人達と比べると、<自分は選択肢に対して決断力が強い>と思いますか?

Yumiko:そうですね。でも自分が人生を決めてきた、という実感はあまりないんです。…う~ん、よくよく思い返すと…自分で決めてたのかな!?(笑)

TAKEDA YUMIKO

Daniel :そういう生き方の竹田さんは、どんな音楽をやっているのですか?

Yumiko :ソリストとしてではなく、シンガーやグループと一緒にやります。

Daniel :いろんなスタイルの音楽?

Yumiko:そう。でも特に、フォークソングです。フランス語ではどういうのかな?70年代に、日本では多くのシンガーソングライターがデビューして、とても良い時代でした。私もその頃に、そういった自作自演のシンガーのバックバンドの一員としてデビューしたんですね。シンガーはそれぞれオリジナルの楽曲を持ってくるので、私もバンドもクリエイティヴな対応を迫られるわけなんです。でも作曲はめったにしません。時には依頼されることもありますが…、基本的にはプレイヤーですね。

Jean-Michel : 観客の前で演奏するのと、スタジオと、どちらがいいですか?

Yumiko:もちろんライヴの方がいいですね、レコーディングってまた別の仕事ですから。もちろんスタジオ・レコーディングを好むミュージシャンもいますよ。去年、面白い経験をしたんです。私はヨガもやるのですが、東京でヨガを教えている友人に依頼され、彼女のヨガ・クラスでピアノを演奏したんです。『その場の雰囲気で、瞑想を誘導するような演奏を』、と依頼されて。瞑想の始まりから30分ほどの間でしたか、全くのインプロヴィゼイション、弾きながら自分自身も瞑想状態になり、本当におもしろかった!

Daniel : 竹田さんは、瞑想、ヨガ、整体、音楽、武術、をやってるんですよね。どうしてこんなに 色々と?

Yumiko:さあ、なんでかな? おもしろいから。

Daniel : もし、全部できなくなったらどうします? そういう活動がない人生!

Yumiko:もう寝るしかないわね(笑)。寝て~、テレビ観て~…。

Daniel :アーティストって、一般人より静けさ(無音)を恐れていないと思いますか?

Yumiko:若かった頃、静けさが怖かったですよ!だから、いつも沢山の音を使いすぎてました。特にシンガーのバックをやる時。でも演奏経験を積んで、この頃は音を随分少なく使うようになりました。もちろん経験からだけではないと思いますけれど…。

Daniel : 音楽は竹田さんの人生におけるスピリチュアルな観点と関連があるでしょうか?例えば、今おっしゃったように、竹田さんに変化をもたらす働きをした原則は、もしかしたら、僕たちの<自分の在り方、他者とのコミュニケイションの仕方>にも同じような原則が働いているのでは…と想像できませんか?

Yumiko :大いに関連があるかと思います。特に私は、ほとんどの場合、歌い手と、あるいは他の楽器の演奏者と、というように複数の人と演奏するわけですから。他の人の音を聴かず、自分だけでやたらにがんばっていては、いくらかっこいい演奏でもダメでしょう。

静けさを恐れてひたすら自己主張に一生懸命では、他者と本当に対峙することはできない、ってことかしら? これはあくまでも音楽という観点からの話ですが、まずは耳を澄ませる、ここからすべては始まるのではないか、と。

Daniel :日常生活で、竹田さんは、静けさを旨く使っていると思いますか?

Yumiko :もちろん、瞑想中と同じように、いつもいられればいいですね。武術は、やっていて、大いに学ぶことがあります。進むべき道を示してくれます。私にとって、一番はっきりしている方向です。自分の音楽にもそれを応用しています。メンタルなだけでなく体の事でもあるんですよ。

Daniel :竹田さんが言った<自分の方向を示してくれるもの>、僕はそれを<夢>という言葉で表すんですが…。人生の柱(訳注:フランス語では<生命の中心線>という意味もある)といってもいいでしょう。周りの人々を見て、彼らの人生の柱は何だと思いますか?

Yumiko : 武術では、それを<正中線>と呼びます。中心線とも言えますが、これを常に尊重することは難しいことですよ。

Jean-Michel : 竹田さんは自覚的ですけれど、普通の人たちは、そうでもないのかもしれませんね。

Daniel :ヨガや武術をやっていないとね…。そういう人たちも武術で言うところの正中線とは別の意味の中心線を持っているかもれませんね。例えば、武術もヨガもやっていない友人で、その人なりの中心線のようなものを持っている人がいますか?

Yumiko : もちろんですよ。別に武術をやっていなくても、スポーツ、ダンスなど体を使っていれば、そういうことに自覚的になるはずです。疲れている人に整体を施す時、正坐してもらって、自らリラックスして、中心線をキープするように言うのです。…もしかして、ダニエルの質問は体の中心線ではなくてスピリチュアルな意味での中心線の質問だったのかな?

Daniel :ウィでもありノンでもあり(笑)。皆がどんな中心線を持っているか知りたいんです。

Yumiko :わ~ぁぁぁ!(笑)

Daniel : テレビなんかは、嘘の中心線を供給していると思います。例えばお金、暴力、流行…。日本のアーティストは、これらから影響されていないと思いますか?

Yumiko :日本のアーティスト?私にはわかりませんよ、そんなこと(笑)!私も時にはテレビ観るのは好きですから(笑)。

日本語訳:山下まる

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