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YUMIKO ARIMOTO

UNE INTERVIEW EXCLUSIVE réalisée par daNIel le 15/09/2009 à Ogikubo Tokyo.

荻窪にあるROKUJIGEN(6次元)というカフェギャラリーは、まるで鳥の巣のように居心地がいい。 今夜はタンゴのメロディーが流れ、それに乗ってろうそくの光が木目テーブルの上で踊っている。 そして、色とりどりの糸で人生をつむぐことに情熱をささげているマドモアゼル、有本優美子さんに出会った。

ARIMOTO YUMIKO PHOTO BY KAZUE KAWASE

ダニエル(以下D):優美子さんは、奈良出身で、約1年前から東京で暮らしているんですね。何の勉強をされたのですか。

優美子(以下Y):造形芸術とファッションの勉強をしました。

Daniel:卒業してから、東京で暮らそうと決心したのですか。

Yumiko:在学中に、私の大好きなファッションクリエーターと連絡を取りました。東京へ行くために、彼のアシスタントとして働くために。

Daniel:時間を少しさかのぼってみて、人生において、あなたがアーティストとして歩もうと決心したのはこの時というものがありますか。なぜもっと「普通」の人生を歩もうと思わなかったのでしょうか。

Yumiko:アーティストとして生きたいという気持ちは、まだ小学生にもなってない頃には目覚めていたと思います。もちろん何をしたいのかはわかっていませんでした。高校卒業後、デッサンと造形美術を勉強するという選択をしました。両親は、私にもっと「安定した」道を選んでほしかったようですが。

Daniel:普通の人生をおくりたくはなかったのですか。

Yumiko:いいえ、ただアーティストとしての人生以外、想像できなかったのです。

Daniel:刺繍をもって自己表現をする以前、ほかの方法を試してみましたか。

Yumiko:はい、マンガを描いたり、洋服を作ったりもしました。

Daniel:刺繍という行為における何が好きですか。刺繍をしている間はどんな精神状態なのでしょうか。
Yumiko:いい質問ですね。刺繍をすると、もちろん私が打ち込んだ成果が残ります。でも、何よりもまず、私は、刺繍そのものの過程、刺繍するという行為が好きなのです。

Daniel:あなたは、よくここで刺繍をしていますね。このカフェのカウンターに座って刺繍をしていましたね。あなたにとって、刺繍をする時、他人に囲まれていることがとても重要なのでしょうか。

Yumiko:自宅にこもって仕事をしていてもいいんです。でも、ある日、私気付いたんです。お気に入りのこの場所で、見知らぬ人たちの中で刺繍することが好きなのだということに。つまり、他人に囲まれて刺繍することによって、私の作品は仕上がったものや形になったものだけではないのだと自覚したのです!刺繍という行為自体が私の作品なのだと・・・

YUMIKO ARIMOTO PHOTO BY RYO ICHII

Daniel:ここのような場所で、ざわめき行きかう人たちに取り囲まれて刺繍をすると、彼らのエネルギーがあなたの仕事に影響を及ぼすのでしょうか。

Yumiko:影響を及ぼす人もいれば、そうでない人もいます。私にとって大事なことは、まさに人々の中にいること、見知らぬ人たちと二言三言、言葉を交わせることなのです。それが次の刺繍のインスピレーションとなり得るのです。

Daniel:刺繍のおかげで、あなたは他人と出会うことができるのだと私は感じます。
他人に囲まれていても心地よく感じるためには、アーティストは、風船を、小さな精神世界を作り出さないといけない、そして他人と出会うためには、その風船の中にとどまりながらいつも移動しないといけないのでしょうか。

Yumiko:アーティストというものを定義するのは難しいです。でも、アーティストは、確かに自分自身の世界というものを作り出すのだと思います。

Daniel:もう少しこの質問を掘り下げたいと思います。アーティストとは自分の世界を作り出す人・・・ 彼が、あふれるほどの思考・想像・感覚を秘めていることは、私たちには表面上はわからないかもしれない。そして、彼がそれらを「表現」しようともがいていることや、彼なりの方法でそれらを表現していることにも気付かないかもしれない。つまり、彼の奥底に秘められている世界こそが、彼というアーティストを生み出し、また彼にアーティストというアイデンティティを与えるのではないでしょうか。

Yumiko:そもそもアーティストは、アーティスティックな「不完全な」世界に囲まれているのだと思います。つまり、他人と接触すること、簡単に言うと人生に触れることは、そのアーティスティックな世界に糧を与え、変化させ、上昇させてくれるのです。アートとは、様々な影響を受けてできあがるものです。初めから完璧なアートなんて存在しません。もちろんしばらく前から私にもそういう世界がありますが、それは、様々な影響を受けて、変調するがままに形を成すがままにさせている、まとまっていない世界だと思っています!

Daniel:人にはそれぞれ、実現すべき夢があると思いますか。

Yumiko:はい、そう思います。

Daniel:だれもがその夢を実現できるでしょうか。

Yumiko:はい。

Daniel:あなたにとって、夢と欲望は異なるものですか。

Yumiko:もちろん同じものではありません、似てはいますけど。

Daniel:どのように区別できますか。

Yumiko:欲望は夢が土台である、もともとは夢なのです。

Daniel:欲望は、夢への糧的なものだと。

Yumiko:ええ。

YUMIKO ARIMOTO PHOTO BY KAZUE KAWASE

Daniel:どんな時、夢への道を失ってしまうのでしょうか。

Yumiko:自分自身で限界を引いてしまった時からです。

Daniel:生き生きしている人間というものをどう定義しますか。

Yumiko:生き生きとしている人間・・・生き生きとしている人間・・・(笑)

Daniel:街中には、生き生きとしている人がたくさんいると思いますか。

Yumiko:ええ、たくさんいます。恋している人たちが!

Daniel:恋してる? でもそうすると、欲望の世界に私たちは縛り付けられ、その境界を強いられてしまうことになる!

Yumiko:ええ、情熱は私たちをそっとしておいてはくれません。でも、それが生きているということなんです。私の言う「恋している」とは、必ずしも男女間のことに限りません。アーティスティックな活動に恋するかもしれません。もっと幅広い感覚において恋することが大切なのです。

Daniel:つまり、感覚をみがくことが重要なのですね! みんな、一生のうち少なくとも一度は、生き生きとしていることができる。アーティストがほかの人たちより生き生きとしているわけではないと。

Yumiko:その通りです。アーティストがほかの人たちより生き生きしているわけではないのです。

PHOTO MARI SUGAHARA

Daniel:もしあなたの周りに、普通の単調で少々憂鬱な人生を送っている友達がいて、その人に人生をよりよくするためにひとつだけアドバイスするとしたら、どうしますか。

Yumiko:誰かにアドバイスするのは、私には難しいですね。たとえもしその人の人生があまり面白みのないものであると気付いても、あえてアドバイスしようとは思いません。もし、どうしても何か言わないといけないとしたら、そうですね、もっと情熱や愛情を持って生きるよう提案するでしょう。私の考えを押し付けたくはないんです。

Daniel:どうしてもアドバイスしてほしいと頼まれたら?

Yumiko:(笑)まずは、どうして悲しいのかその理由を自分自身で探さないといけないと言うでしょう!それが私のアドバイスです。

.........YUMIKO ARIMOTO PHOTO BY MARI SUGAHARA

JAPANESE TRANSLATION : OKADA Yoshiko

FINAL TRANSLATION : SHIMONAGANO Shiho

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